Case Study
導入事例

株式会社ブル
株式会社ブル 様

株式会社ブル様 (https://bull-japan.co.jp/) は、主にテレビドラマの同録やビデオ編集・MAなどのポストプロダクション業務を行っており、これまで数多くの作品に携わられてきました。2023年に新たな番組制作用ストレージとしてFacilis Technology社製共有ストレージ (以下、Facilis) を初めてご採用いただきました。

新番組に向けて制作環境を検討していく中で、既設の共有ストレージを増設することも想定していたそうです。しかし、以下の点が懸念されました。

  • 10GbE以上の高速な接続インターフェースの実装
  • ストレージの持つ最大帯域幅
  • 新たに導入するDaVinci Resolveとの親和性
  • 長期保存データによる容量不足
  • 5年以上継続して利用しているため将来的な障害が心配

これらの懸念事項を払拭すべく、Facilis HUB 48およびHUB 24を導入いただきました。

384TBという物理容量を有するHUB 48は、主にAvid Media Composerによる編集業務用途で使用されています。8RUの筐体には48式のエンタープライズHDDが搭載されており、Facilis Technology社製のHDDベースストレージとしては最高レベルのパフォーマンスを有しています。このHUB 48は、1シャーシで4.5GB/秒というパワフルなベンチマーク値を提供可能で、複数クライアントからのデータ転送リクエストや高帯域ワークフローなど、お客様の制作環境を力強くサポートします。

同一ネットワーク内には、主にDaVinci Resolve用ストレージとして192TBのHUB 24を設置させていただきました。HUB 48よりもコンパクトな筐体でありながら、3GB/秒という帯域幅を実現しています。このHUB 24にはDaVinci Resolveのプロジェクトライブラリがセットアップされているため、1つのプロジェクトを複数のエディターが並行作業できるDaVinci Resolveコラボレーションが可能となっており、エディター間のコミュニケーションをスピードアップしつつ、より柔軟な作業環境の構築に貢献しています。

株式会社ブル 4階 Facilis HUB 24(上段)とHUB 48(中段および下段)の実装図

4階 Facilis HUB 24(上段)と
HUB 48(中段および下段)

株式会社ブル 3階 Facilis HUB 48 2式

3階 Facilis HUB 48 2式

株式会社ブル ネットワーク

多種多様なカメラフォーマットで撮影されたファイル素材の中には4K RAWやLogなど大容量のファイルも多く、既設のストレージにコピーするだけでも時間がかかっていました。

2023年時点で一部のクライアント端末では、Facilisとの接続経路をダイレクト接続とスイッチ経由接続により二重化しています。ダイレクト接続されたクライアントでは、常時32Gb FCや25GbEの帯域をフル活用して高速にデータ転送を行いますが、万が一、ダイレクト接続の経路で障害が発生した場合でも、スイッチを経由して継続的にFacilisボリュームにアクセスすることが可能です。これにより、Facilisストレージの持つ帯域幅を最大限に活用していただきつつ、有事の際のバックアップ系統も担保しています。

そして2025年にはフロア増床および新たな編集室の追加など、大型ドラマ制作に向けた制作体制のさらなる強化が必要となりました。新ドラマの撮影素材は通常よりもデータ量が多く、かつ頻繁に増え続けていくため、ストレージへ高速にデータを書き込み続ける必要がある一方、他のドラマ編集業務を遅延させるわけにはいかないという課題もありました。これらの課題を解決すべく、新たに HUB 48 2 式を導入いただきました。増設された HUB 48は大量の撮影データと、編集用に変換されたデータの全てを保存していますが、遅延等もなく、スムーズに編集業務に組み込んでいただいております。

このフロア増床に伴い、Facilisへ接続するクライアント数が増加し、ネットワーク全体のトラフィックも大幅に増大しました。万が一の障害発生時にも常にFacilisを継続して使用できるよう、「いかにダウンタイムを最小限に抑えるか」という新たな課題も浮上してきました。こうした冗長性の確保は、Facilis を初めて導入していただいた 2023 年当時よりもさらに重要な要件になっていました。この課題を解決すべく、Facilisの増設と同時にネットワークスイッチの二重化を実施しています。これにより、各クライアント端末から Facilis への接続経路を「ダイレクト接続」「A スイッチ経由」「B スイッチ経由」といった形で3つの接続経路を確保しており、2023 年の導入当初よりもさらに冗長性を向上させ、より堅牢なネットワーク環境へと進化させています。

今回の取材に応じていただいたポストプロダクション技術部 岡田様から以下の通りコメントをいただきました。

「2023年スタートの新番組に向けて新たなストレージを選定していたところ、豊富な導入実績を持つFacilisを見つけました。10GbE接続でもコピーに時間がかかるような大容量の撮影素材を、どれだけ効率よくストレージに入れていくか、さらにそれらのデータをリアルタイムで編集可能なストレージ、というのが選定のポイントとなっていました。Facilisは、その筐体の大きさからは想像できないようなパフォーマンスを引き出してくれるので、単純なデータコピーから複雑なタイムラインの編集など、多くの場面でその恩恵を受けることができます。より高速で自由度の高いストレージを導入することができたので、今後、スタッフがさらにクリエイティブな制作手法を確立できるようになると思います。今後、スタッフがさらにクリエイティブな制作手法を確立できるようになると思います。
また、2025年のフロア増床に伴って、これまで4階にしかなかった編集室が3階にも増えました。追加するHUB 48やクライアント端末を全て4階に設置できるほどのラックスペースはなく、新しい機材を物理的にどう 3 階へ設置していくか、という点も検討が必要なポイントでした。その点、Facilis は柔軟にネットワークを構成できるため、スイッチの二重化や既存システムとの接続など、大きな問題もなく増床を完了することができて安堵しております。増床前と同様、現在もフロアや編集室に関係なく、どこからでも必要なデータへアクセスできるので、2023 年の導入当初よりもさらに自由度と満足度の高い制作環境が構築できたと実感しております。」

株式会社ブル ポストプロダクション技術部 岡田様

ポストプロダクション技術部 岡田様

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